自転車ロードレース、死と意思

今月の7日からイタリアで自転車ロードレース「ジロ・デ・イタリア」が始まった。
ツールドフランスと並び人気のあるクラシックレースだ。

ロードレースはその日の競技内容もあるがだいたい1日200キロくらい走る。
たいだい放送時間が3時間くらい。
3時間も集中してみていられないので、よく眠ってしまう。
放送時間も午後の9時半からだし。。
3週間くらい続くのだ。

そして、月曜日の夜、3日目のレースを生中継で見ていた。
いつものようにまったりと見ていた。

しかし、この日は違った。
ある選手がレースの終盤、坂の下りで転倒したらしい。
画面が慌ただしくなる。
倒れている選手が映し出された。
ひどい。。

2時間後、その選手の訃報が流れた。

その翌日、ジロデイタリアの主催側がレースの継続を選手やチームに判断を預けた。
結果、4日目は記録なしの追悼走になった。
全員がゴールした。
チームメイトが号泣した。
それ以外の人も号泣した。
テレビを見ている人も。

そして、亡くなった選手のチームはレースの継続をしないことを決めた。
しかし、それ以外のチームで5日目のレースは今日から継続される。
強い意志をもって継続される。

強い意志を持って続けること。それは勇気以上のもっと違う何かが感じられた。

亡くなった選手には哀悼の意を捧げます。合掌。