広告モデルの崩壊が来ている

先日、アバターのコミュニティーサイト「カフェスタ」が今後の運営について、「サービス存続のために有料会員になるか、アバターなどアイテムを購入してほしい」とユーザーに呼び掛けた。
理由としては広告モデルが続かなくなったことが大きい。

年々ネットの広告は単価が下がり、効率の良いリスティング広告にシフトしてきている。
ましてや、現在の不況の波のせいで広告費が削られてきているのもある。
そのため、広告収入をあてにしているサイトは今後運営が厳しくなるだろう。



逆にサイトの運営にはどんな費用がかかるだろう。
サーバー費用、回線費用、サーバーの管理・運用費、メンテナンス費用。事務所の家賃、光熱費。
そして、人件費だ。
大規模なコミュニティーサイトでは人件費が相当かかる。
問い合わせなどにより不正な行動や発言を見つけたり、削除することが必要となる。
ここがコミュニティーサイトの肝になるので力をいれないわけにはいかないのだ。

利用者が増えれば、広告が取りやすいので広告収入増えるが、サイトの運営の人件費も増えるという構造である。つまり、薄利多売の人海戦術だ。
有害情報も取りざたされる今、人件費を減らすという手抜きをすることもできない。

ウェブにおける収益モデルに変革期が起きて始めているのだ。
これが2009年を占う出来事になるだろう。「有料化」もキーワードのひとつかもしれない。