雑誌が売れないのはウェブのせい

WBSを見ていたら、雑誌のウェブ化を特集していた。
インターネットが一般化してから雑誌が売れなくなっているという。

雑誌が売れなくなったのは本当にインターネットのせいなのだろうか?

僕はそうは思わない。

同じ雑誌を1年間以上購読し続けたことがあるだろう。

そうすると同じ特集が1年に2回くらい組まれる。
大半の雑誌がそうだ。

特に成熟した業界の雑誌の場合は内容がマンネリ化する。

インターネットがなかった時代は情報を得る場所がテレビ/ラジオ/新聞/本/雑誌しかなかった。
したがって、しかたなく雑誌を買っていたのだ。

だから、今の状態が雑誌の売れる正しい量なのである。
どんどんウェブ化すれば、しかたなく買っていた人が買わなくなる。
それはウェブよりも雑誌がつまらないからである。

ゆえに雑誌をウェブ化したからといって売れるとは全く思わない。
つまらないものはウェブ化してもつまらない。

また、これからのウェブ雑誌は「検索」がキーになるらしいが、それは違うと思う。

確かに自分の必要な情報は検索できるとすばらしい。
しかし、雑誌は必要な情報だけを読むものではない。

特集でもない記事や興味のないニュースに反応したことがあるのは一度や2度ではない。
雑誌は「気楽にめくる行為」自体が発見だと思うし、インターネットではあまり体験できない。
だから検索をキーにするのであれば、もはや雑誌は必要ない。
それこそインターネットで十分である。

雑誌は時短ではなく時間つぶしなのだ。

雑誌はそのことをわすれてはいけない。
面白い雑誌、これからも期待しています。